いっこ書き忘れていました遅ればせのセッションレポート2月分
+“白い闇”と“羽根”の取り扱いについての悩みのはなし です
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【ビーストバインドトリニティ】
「バインド・オブ・ヴォイド」(サプリ掲載シナリオ/GM唯祈)
■詩乃 理有(しの りう)/“異邦人(ムルソー)”
ヴォイド(死神)/ストレンジャー(マッドサイエンティスト) PL:ぺー吉くん
虚無が失われていた60年余りの間、「意味のある死」について考え続け、
哲学的に考えすぎてわからなくなってしまった老いた死神。
葬魂刃の刃は潰れ、もはや死を与えることはできない。
今は表向き医師として「詩乃診療所」を構えているが
待合室に『存在と無』とか『死を与える』といった本が並んでいる上に
先生がいつも何かぶつぶつ言っていて怖いため、「死の診療所」と呼ばれ人間の患者はろくに訪れない。
エゴは「死の意味への乾き」。
■龍神 陽太/アポロジーク
スピリット(召喚獣) PL:焼き餅くん
あるじを持たない召喚獣。
寿命の違いで主人を先に失い、ひとり生き残ってしまった。
今は半魔として昼と夜の世界で人や魔物と関わりながら活動しているが、
どこかで死に場所を求めている部分がある。
魔の姿は炎をまとった白いドラゴン(レシ○ム的な)。ファルコンよろしくふわふわの毛に包まれている。
エゴは「誰かと触れ合いたい」。
■五峯 明厳(いつみね みょうげん)/夜叉明厳
ハーミット(退魔僧) PL:ありろくん
妖洞寺所属の退魔僧。
魔を祓う力を高めるために修行を続けるうち、
それが「エゴを強める」=解脱から遠ざかることになっているのではないかと思い当たる。
煩悶の結果、神や仏もドミネーターであることから、エゴを深めた先にも仏の道があるのではと考え
我が身をもって魔物になろうとしている。
だが人である部分が捨てきれず、絆の力に頼ることも多く、毎度半魔に戻ってきてしまう。
エゴは「魔物になりたい」。
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▼サプリ「ディケイド」付属シナリオ。(のため、あらすじは伏せます)
死神と虚無が大きく関わるシナリオなので、
死と虚無へのスタンスを考えたPCを作ってきて、と頼んだところ
やたら面白い役者が揃いました。ありがとう>3人
全員が自分の得意分野のネタ全開できてくれて
実はGM どきどき でし た
▼「ディケイド」で詳細が明かされた“虚無”について、
シナリオ中での扱い方を知ろうとプレイしました。
一番気になっていたのは
「一度発生した虚無(の“白い闇”)は、消えていいの?」ということでした。
これについては、結果を言うとこのシナリオ内では判明しませんでした。
正しくは「シナリオ内に特殊な状況が設定されているため、一般的にどうなのかの基準にはならなかった」でした。
(あ、シナリオは面白かったです)
▼存在の恐ろしさ的には&スリーマイル島等の事件の例を読む限りは、
消えなさそう&消えなくてもよさそう、なのですが
すごくぶっちゃけた話、
単発セッションで使う場合には、消えてくれたほうが使いやすい……気がしています。
あれだけ大変な上に動きの読めないものが
一度開いたら開きっぱなしになるのだと、シナリオでぽこぽこ出せませんし
とはいえ、せっかくだから使いたい ですし で
▼虚無が出るシナリオの簡単なパターンの一例って
白い闇が発生→ぎゃー大変だ→情報収集→死神率いる虚無の軍勢と対決→倒す→エンディング
ていう感じになると思うのですが
虚無の軍勢などの「他の状況」を全部解決したベストエンドでも
“白い闇”はぽかーっと残った状態のまま……だと、
PCさんPLさん、解決した! という気持ちになるのは難しいんじゃないかと思ってしまうのです
拡大しない確証も、また虚無の軍勢が湧き出てこない確証もないですし
誰かが責任持って見張るよ! というエンドにするにしても、それ何回もセッションで出しづらいですし
ご都合過ぎるのを承知の上で、
「その“白い闇”をゲート的に使った死神を倒せば、
(その地点からの侵略が中止されて?)
ある程度の大きさまでの“白い闇”は消滅する」のだと、
単発セッションで気持ちよく使いやすいなあと、個人的には思っています。
“白い闇”は最も恐ろしい不可逆なもので、これだけは一度開いたら取り返しがつかない! というのも、設定的には凄くかっこいいし惹かれるのですが、シナリオの作りやすさという面で行くと……!
シナリオごとに消せる条件を設定する……にしても、まずそもそも消せるものなの? と尻込みしてしまっています。ゴールデンルールはもちろんあれど、世界設定の重要な部分なのでやっぱり卓でスッと共有した……い、です
開く前に止めろ、という目標設定にすれば問題はないですが
やっぱり、ショッキングな導入として現物見せたい気持ちもあり。
ドミニオンアーツに“白い闇”を出すものがあれば、ルール的に気持ちよく扱えるのかなあ。
地域全体に《資産:告死》と言って、一定以上拡大したら手遅れで消せなくなる、とするかなあ。
《資産:空間展開》に「この効果は貴方が真の死を迎えるか、GMが設定した条件をクリアすることで解除される」があったらそれで済むかもなのですが
うむむむ……。
▼実は同様に
「“羽根(フェザー)”って1回力を発揮したら消えちゃうの?」というのも悩んでいます。
公式シナリオをやった限りだと、力を発揮した“羽根”のその後ってあまり書いていない……ので、
もしかしたら消えちゃう扱いになってるのかな、と思いつつ
いちGMとしては、消えないでいてくれるんだと助かるなあ、と思っています。
実際のシナリオ内では、
“羽根”はだいたい1回は何らかの力、影響を発揮しちゃいますよね。
エゴを強めることで、ある魔物をちょう強くするなり、ドミニオンを形成させるなり。
物語に事件性を与える装置として。
それが起きた時点でもう手遅れで、“羽根”は使い捨てで消えちゃう
……のだと、「“羽根”の回収」系の目的で導入されたりSA貰ったりしたPCのモチベーションが
クライマックス前で潰えてしまうなあ、と……。
(もちろん、そこまで来ちゃったらPC(&PL)は何らかの理由をつけて最後まで付き合ってくれるでしょうけれど、でも、うーん)
“羽根”の力でいい気になってるラスボスを
がんばって殴り倒して回収すれば、
ちゃんと任務達成できる! あるいは、“守護者”に返してあげられる!
……のほうが、クライマックスの頑張り甲斐はあるんじゃないかなあ、と
「セッション中のイキオイ」や「シナリオ組む時の利便性」を優先して考えると、思ってしまったりしています。
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どちらも、GM判断、ゴールデンルール、読者それぞれの解釈、ハウスルール等でならなんとでもなるものの
現在のところどれも独自解釈に過ぎないことを忘れないよう
いちおう保留、の自分メモ、しておこうと思います。